ケンケンのこと V

1月16日・・・
ケンケンは退院しました。
でも思ったよりも、大きな手術だったようです。。
お腹の大きな傷が痛々しく、かわいそうでなりませんでした。

この日から私は、実家に泊り込むこととなります。
ケンケンが入院した日に、主人にお願いしておいたのです。
主人には、本当に頭が下がります。

実家のリビングに、ケンケンの布団を敷いて隣に私が・・・
寝返りをうたせてあげないといけないし、トイレも一人では行けないはずです。
こんなに大きな手術のあとなのに、
ケンケンは、外にトイレしに行こうとします。支えながら外に。。。
動物って強いと思いました。
毎日午後から、先生が注射を打ちに往診してくれます。
食いしん坊のケンケンが食欲がありません。
ササミやタラ、他にもいろいろ・・・消化のいいもの、胃に優しいもの。
それでも毎日本当に少しずつ元気になっていくのがわかります。
大好きだったアイスクリームや卵焼きを食べられるようになってきました。
お散歩にも少しですが行けるようになりました。
往診のとき、ちょうどケンケンがお散歩から帰ってきたときでした。
先生もとても喜んでくれました。

退院してから1ヶ月が過ぎようとしていました。
ずいぶん痩せてしまったけれど、それでも元気になってました。
お庭も、お家を囲ってある半分くらいを自分のテリトリーとしたのか、
そこから出て、お庭の隅をトイレと決めたようでした。
もうトイレも、催促しないで自分で決めたトイレに行っていました。
お腹の傷に負担がかからないように、
大きなログハウスの新しいお家を買ってあげました。
新しい匂いに戸惑っていましたが、いつのまにかそこで昼寝をしています。
ケンケンは、お外で暮らしていたので、
暖かい日は、少しだけお外に出してあげました。

2月も終わろうとしていました。
お腹が少し膨れているようで気になりました。
腹水が溜まっているのでは?
先生に言いましたが、『もう少し様子を見ましょう』と。
腹水の手術は出来ないのではないかと不安になりました。
それからです。
また調子が悪くなっていったのは・・・